平成21年までにスタートする裁判員制度を紹介する催しで、模擬裁判を行い、会場に来た方の中から抽選で選ばれた人が裁判員として本物の裁判官と一緒に裁判に出て、その後評議を行い有罪か無罪か、有罪なら刑はどのようにするかを決めるものです。裁判官、検事、弁護士は本物でした。
模擬裁判で取り上げられた事件の概要は次の通りです。
『夫婦と中学生の女の子1人の3人家族。娘の進学問題を夫に相談したが無視され、「あなたは、本当に最低の父親ね。」と妻が言ったことに夫が腹を立て、妻に暴力を振るった。拳固で10回ほど殴られた妻は、刺身包丁で夫を背後から刺し、全治6ヶ月の重傷を負わせた。妻は、事件以前にも夫から暴力を受けていた。』
裁判の論点は、妻は殺意があったことを認めているので、殺人未遂として実刑か執行猶予かという点でした。
裁判は、証人尋問(夫と妻)⇒検事の論告求刑⇒弁護士の弁論という手順で進み、その後裁判官1名、裁判員6名で評決が行われた。
結果は、4対3で実刑となった。別の部屋で非公開でも評決が行われていて、そちらは6対1(1は裁判官)で執行猶予となったそうだ。また、評決の前に行われた会場でのアンケートでは、約87%の人が執行猶予とする結果がでた。
私は、妻の殺意の強さと夫婦間の関係を改善しようという努力がなかったことから実刑としたが、やはり、刑は軽めになってしまう傾向があるようである。2グループの評決の際、両方とも裁判官は実刑としていることから、裁判官だけの裁判であれば実刑だったのだろう。今後裁判員制度が導入されると、導入前とは刑の内容が異なることも十分予想される結果と言えよう。
大変興味深く面白く模擬裁判を見ることができた。裁判員はとても悩みそうではあるが、裁判員はやってみたいと思う。
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